「行人日記」
人間劇場 第1回公演
ーあらすじー
妻の本当のこころがわからないと悩む康之は、弟の智春に妻と二人で旅行に行って妻の貞淑を確かめてほしいとたのむ。智春は初めは拒んだが、兄の真剣さに負けて引き受けてしまう。その兄嫁と弟の旅行は表面上では何事もなく過ぎていったが、その後の三人の関係に確かな変化をもたらしてゆく。夏目漱石の小説「行人」を下敷きに、
ビデオレターという独特な形式を使って劇作家、稲垣和俊が書き下ろす新作。
ー公演情報ー
日時
2020年11月
14日(土)14:00 / 19:00
15日(日)13:00 / 17:00
チケット:
前売り一般:¥3,000-
前売り学生:¥2,000-
オンラインチケット:¥2,000-
会場:三鷹SCOOL
〒181-0013
東京都三鷹市下連雀 3-33-6
三京ユニオンビル 5F
👣三鷹駅南口・中央通り直進3分、右手にある「おもちゃのふぢや」ビル5階
http://scool.jp
出演:福島梓、神田智史、伊原雨草、立本夏山
原作:夏目漱石 作:稲垣和俊
スタッフ:演出:立本夏山、舞台監督:内田 誠、音響:大桃 千穂子、
チラシデザイン:usuperaつちやゆうき、衣装協力:富永美夏、
制作補助:仁美京子、制作:市川喜愛瑠
主催:Kazan office.
CAST
出演
福島 梓 Azusa Fukushima
3歳よりバレエを始めボリショイバレエ学校教授陣らに師事。
新国立劇場バレエ団等の子役を経て橘バレエ学校入学。
AMS、JJB合格。全国舞踊コンクールにて受賞多数。桐朋学園芸術短期大学芸術科と専攻科にて演劇、歌、ジャズ、日舞、狂言、コンテンポラリーダンス、タップ等、 幅広い表現手段を学ぶ。
現在フリーの俳優・ダンサーとして野田地図『足跡姫』や小池博史、福田善之、スズキ拓朗作品、TV-CM、アーティストのMV等に出演。自身でも声×身体×音楽のコラボをテーマに表現の可能性を追求している。
Azusa Ballet Class主宰バレエ講師。
神田 智史 Satoshi Kanda
1997年、広島県生まれ。高校時代、芸能事務所トライストーン主催のラボに所属。
2019年12月、上田晃之演出、茶会記PLAYACT出演。
決まっていた商社の内定を断り、大学卒業後役者の道を志す。
自分の感覚を最大限余すことなく体現することを目指し日々奮闘中。
伊原 雨草 Amekusa Ihara
1983年生まれ俳優座研究所演出コースを
経てフリーとしてプロデュース公演を企画。
その後、舞台を制作・創作の両面からサポートするStage Editorとして活動。
2011年よりKazan office.に参加し立本夏山の公演の多くの活動をサポート。
2020年に退所しフリーランスになる。
立本 夏山 Kazan Tachimoto
静岡県清水市出身。文学座演劇研究所、流山児☆事務所、俳優座演劇研究所を経て重力/Note、新宿梁山泊、燐光群、小池博史、伊藤キムの作品などに出演。2011年よりひとり芝居を始め、ペソア、アルトー、ドストエフスキー、太宰治、寺山修司などの作品を舞台化している。2014年Arts Chiyoda 3331 千代田芸術祭にて伊藤千枝賞受賞。2016年フランス、アヴィニヨン演劇祭にてアンジェリカ・リデル演出作品「¿QUÉ HARÉ YO CON ESTA ESPADA?」に出演し、世界各国を巡演。2018年に高村光太郎作「智恵子抄」のひとり芝居で国内ツアー。2019年〜20年、世界中の文学作品を扱った12ヶ月連続ひとり芝居「Twelve」を上演した。
稲垣 和俊 Kazutoshi Inagaki
和歌山県出身。劇作家。俳優。
座・高円寺劇場創造アカデミー演技コース修了。
演技をするように書くをモットーに、即興的に生まれる独特な言葉とリズムで異世界にふと誘うような戯曲を得意とする。
生涯変化し続ける戯曲集として「稲垣和俊戯曲集」をブログ上に立ち上げる。
戯曲→http://gikyokusyu.hatenablog.com/entry/2040/07/01/000000?_ga=2.1
「人間劇場」について
2020,09,21
この作品は人と人との繋がりの話です。本当のこころがわからないと悩む康之は、妻との、他人との本当の繋がりを求めているのだと思います。現在、コロナウィルスの蔓延により人との接触が制限され、改めて人間同士の繋がりが問い直されている状況です。
何が必要で何が必要でないのか。
私が舞台をみる時にいつも心動かされるのは、人間の深さや多様性を見せてくれる俳優の演技でした。しかし現在、様々な要因からこういった〈人間〉を見せてくれる演技に触れる機会は少なくなってきているように感じています。 人間劇場が目指すのは、人間のすべてを余すところなく表出できる俳優集団。俳優の道は技術とともにこころの修行も必要になる厳しい道のりです。私の経験では、こころを鍛えるのが一番難しい。古今東西様々な俳優トレーニングが行われてきていますが、それらを参考にしつつ改めて今の感覚でとらえ直し、集団として〈人間〉に迫れるよう訓練していきます。また、劇作家で俳優の稲垣和俊をメンバーに加え、戯曲/言葉の面からのアプローチも模索します。 そしてこの活動を通して、観客の皆さんや関わってくれる仲間の人生が明るくなっていくようなものであればいいと思っています。このコロナ禍、
新たに産声をあげる人間劇場をどうぞよろしくお願いいたします。
立本夏山
戯曲について
稲垣 和俊
行人の物語を拝借することにした。物語と言ったが、この小説は冒頭から何かが起こりそうで何も起こらない。何も起こらないわけではないのだけども、決定的な事件というのが発生しない。いっそのこと起こってしまった方が楽なんじゃないかとすら思える。世の中ははっきりしないもので溢れている。はっきりしない世の中を生きていくためには、はっきりしないものはそういうものなのだとして受け入れるのが最善の策である。だけれど時折、はっきりしないものをはっきりさせないではいられない人間が現れる。彼と関わることはおそらく面倒臭い。だけれどその面倒臭いものの中にこそ、血の通った人間らしさを見出だせそうな予感がした。
公演における新型コロナウイルス感染予防対策について
公演における新型コロナウイルス感染予防対策について
【会場内での感染予防対策】
1 消毒の徹底 お客様同士が間接的に接触する可能性のある個所(座席、スイッチ等)
については、1公演ごとにアルコール消毒を行います。
2 換気の徹底 :開演前・公演終了後に換気を行います。
ご挨拶時や検温時等に、お客様とスタッフが直接に、または、検温器を通じ て、お客様と接触することがないようにさせていただきます。
【スタッフの感染予防対策】
1 稽古前の検温・確認
2 体調不良時の出勤停止
3 入場時の手指の消毒の徹底
4 1時間おき、または1公演ごとの手指の消毒の徹底
5 マスク着用及び咳エチケットの励行
6 お客様との接触をしない接客の実施
【お客様へのお願い】
1 ウイルス感染の可能性のある方、体調のすぐれない方はご来場をお控えください。
2 ご来場時のマスク着用及び咳エチケットの励行にご協力をお願いいたします。
3 入場時の手指の消毒にご協力をお願いいたします。